Kasahara Hiroko 君を守りたい (Kimi wo Mamoritai)

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おどま盆限( んぎ)り盆限( んぎ)り　盆から先ァおらん
盆が早よ来ゃ　早よ戻る

あの山あの川故花の下で
あの娘が窃っと瞼を拭いた
赤目がしらに
それでも泪はこぼれて落ちた

北国の春も逝く日
俺たちだけがしょんぼり見たふたりとも
霞の彼方に行かれたものを

アカシヤの花も散って
あの娘はどこか俤匂う
赤いハンカチよ
背広の胸にこの俺の
こころに遺るよ切ない影が